トトロの家

キャッチコピー

となりのトトロの映画が放映されたとき。宣伝用キャッチコピーは、糸井重里が考えた次のようなものでした。「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」作中、サツキとメイの父親の声も担当した糸井重里は、はじめは「このへんないきものは、もう日本にいないのです。たぶん」というキャッチコピーを考えていたと言います。
映画放映時、一般的に大人と呼ばれた世代の心に残る、日本。その良き時代に、トトロのような存在があったのではないか。そして、すっかり変わってしまった現代でも。どこかにきっと存在してくれているのではないか。そう思いたい大人世代の思いと。どこかにこんな生き物がいてくれたら、夢みたいで素敵だなという子供の想像力をかきたてる映画。それこそが「となりのトトロ」の素晴らしさと言えるでしょう。

キャッチコピーと一緒に使われた画

そして、このキャッチコピーと一緒に使われた画は。まさにメイがトトロとの再会を果たす時。サツキが初めてトトロと出会ってしまった瞬間でもありました。
ある日父が傘を持たずに大学へ行ってしまい、姉妹でバス停まで傘を持って迎えに行こうという話になります。どしゃぶりの夕刻。うっすらとした暗がり。近くの神社のお稲荷様がちょっと怖くも見える時間。やっときたバスに父が乗っておらず、メイは眠くなりサツキに背負われます。

トトロの魅力がなんとなく伝わる、名シーン

まさにその時、トトロはやってきたのでした。サツキは父の傘をトトロに貸し、「こうやって使うのよ」と諭します。トトロは始めてつかんだ傘を、サツキの真似して頭上にかかげるのでした。
この場面が、キャッチコピーと一緒に使われたシーン。トトロの巨大さやあどけなさ。トトロの魅力がなんとなく伝わる、名シーンとなりました。「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」そう言いたくなってしまう気持ちを、理解できる人も多いでしょう。



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